SONY WF-1000Xm3 レビュー
こんにちは、管理人のakki(@asteroid_ak)です。
今回はこちらの完全ワイヤレスイヤホン。
このイヤホンは先日レビューしたAirpods Proと並んで完全ワイヤレスイヤホン市場を席巻しているイヤホンで、ノイズキャンセリングと高音質を兼ね備えており、購入を考えている人も多いのではないかと思う。完成度の高いイヤホンであることは間違いないが、欠点も少なからずあるので注意して欲しい。
例によって今回レビューするのは半年以上前に購入した製品なので使用感が写真にあるのはお許しを。
目次
- 仕様
- 外観
- 専用アプリ
- 機能
- 音質
- 使用感
- お勧めできる人/できない人
- まとめ
- 最後に
- 仕様
サイズ(片耳各、全て実測値)
A:18.0mm
B:33.3mm
C:27.2mm
サイズ(ケース、全て実測値)
A:54.1mm
B:79.0mm
C:28.5mm
重量:片耳8.5g
連続再生6時間(ノイキャンOFF時8時間)/連続通話4時間(ノイキャンOFF時4.5時間)
ケース込み:24時間
Bluetooth5.0
対応コーデック:SBC,AAC
2.外観
3.専用アプリ
専用アプリはよくできていて、接続した機器を判断してそれぞれの画面に遷移してくれる。他のソニー製ヘッドホンを持っている場合にこの機能は役に立つだろう。自分はオーバーイヤーヘッドホンのWH-1000Xm2も所持しているため、接続しただけで切り替わってくれる恩恵を受けている。
アプリでは主に次のことができる。
①本体とケースの充電残量確認
②イコライザーの設定
③外音取込み/ノイズキャンセリングの設定
⑤音質をアップコンバートしてくれる機能であるDSEE-HXの設定
⑥音質モードの設定(接続優先/音質優先)
⑦タッチセンサーの機能の割り振り変更
詳しい機能は次の項目で説明しよう。
4.機能
さて、先の項目で若干説明したが本イヤホンには様々な機能が備わっている。ここではそれを紹介していこうと思う。
①ノイズコントロール
言うまでもなくノイズキャンセリング機能が備わっているのだが、キャンセルするだけではなく、外の音を取り込む機能もついている。アプリから操作するかもしくは標準で左耳シングルタップに割り振られており、左耳シングルタップでは前回の取込み強度が自動で設定されているため、変更したい場合はアプリからの設定が必要となる。外音取り込みは20段階で設定でき、そのほかに風ノイズ低減モードも搭載されている。
この風ノイズ低減モードだが、設定バーにおいてノイズキャンセリングと外音取込み1の間に位置するため少々見つけ難い。機能性としては上々で、若干ノイズキャンセリングの強度は落ちるものの風が筐体に当たって生じる耳障りなノイズを綺麗に消してくれるので自分は外出するときはほとんどこのモードにしている。
外音取込みの精度はまずまずといったところで、コンビニのレジ程度ならなんとかなるがノイズが気になるので街中で友人に出会ってしまったら外すのが無難そうだ。
ノイズキャンセリングの強度は、ヘッドホンのWH-1000Xm3のような強力なものを想像していると拍子抜けするかもしれないがイヤホンとしては上々の効き方だと思う。ノイズキャンセリングという機能が音で音を打ち消すと言うものである以上、強くしすぎると音質にも影響が出るそうで、最大限良い音を聴かせるためにこの程度のノイズキャンセリングに抑えてあるのだろうと思う。 もちろん楽しく音楽を聴くためのノイズキャンセルはしっかり効いているので安心して欲しい。ただ残念だったのは結構風のノイズが入ってしまうこと。先述したように風ノイズ低減モードもあるのだがどうしてもキャンセル強度は落ちる。次回作では頑張って欲しいものだ。
これは使用者の状態を検知してノイズコントロールを自動的に調節すると言うもので、例えば歩いているときは風ノイズ低減、走っているときは外音取込み20、電車で移動中はノイズキャンセルなどとあらかじめ設定しておいたモードに自動的に変更してくれる機能…なのだが正直なところ使いやすいとは言い難い。と言うのも、精度はまずまずで、電車に乗ったらきちんとノイズキャンセルは効きはじめたし、電車から降りたら風ノイズ低減モードになったのだが、多少検出するまでに時間がかかるみたいで少しもどかしいし、何より歩いていてもノイズキャンセリングを効かせたい時もあるし電車に乗っていたって周りの音を聞きたい時もあるのだ。これは機能の性質上しょうがないのだが、自分はこの機能はOFFにして、左耳ワンタップで風ノイズ低減モードにできるようにして使っている。最近のアップデートでよく行く場所を学習させられるようになったが個人的にはまだ実用段階には至っていないと感じてしまった。今後のアップデートに期待である。
③クイックアテンション
左耳センサーを触れている間のみ音楽の音量を下げ、周りの音を取り込む機能で、ヘッドホンのWH−1000Xシリーズから輸入されてきた機能だ。これはとても使い勝手が良く、一言二言の会話なら何の問題もなくかわせるし、すぐにまた音楽の世界に没入できる。ただ、この機能の使い勝手がかなり良いだけに外音取込みの精度が悔やまれるのも事実である。また外す気がないというのは多少なりとも失礼に当たる可能性があるので気を付けたい。
5.音質
音質は、良い。この一言に集約される。詳しいことを言うと自分のバカ耳加減がバレてしまいそうなのだが、高音域は気持ち良いところまで伸びていくし、低音も篭らず深みがある。中音域もしっかり出ていて、ボーカルが埋もれることもないのでとても聞いていて気持ち良い音に仕上がっていると思う。また、先程チラッと出てきていたDSEE-HXという機能、圧縮音源でもハイレゾ相当にアップコンバートしてくれるのだが、オンにすると高音の煌びやかさが増す。ここは好みの問題でもあるのでどちらが良いとはいえないが個人的には気に入っている。一つ注意したいのはこのDSEE-HXはイコライザーをOFFにしないと使えないということだ。アプリの立ち上がった画面を見て、DSEE-HXの表記がなかったらイコライザーを確認してみるといいかもしれない。
完全ワイヤレスイヤホンもたくさんの種類が出ているが、個人的には一二を争う良い音質のイヤホンだと思っている。機会があったらぜひ試聴することをお勧めする。
6.使用感
これはいろんなところで散々言われていることなのだが、とにかくケースが大きい。昨日レビューを出したAirpods Proと比べてもかなり差があり、きつめのデニムのポケットに入れるには厳しいサイズ感だ。また、筐体自体もそれなりに大きく、耳に着けている時には結構な存在感を発揮する。髪の長い人なら隠れるが、イヤホンをそこまで主張させたくない人は気をつけたほうが良いポイントだろう。
ただ、筐体が大きいからといって装着感が悪いわけではなく、三点で支える構造の為耳への負担も少なく、もちろんカナル型特有の疲れはあるが、個人的には何の問題もなく長時間装着していられる。イヤーピースも豊富に付属しており、特にトリプルコンフォートイヤーピースは評価が高い。自分は耳垢が付着することが多いのでシリコンのイヤーピースを装着している。
ケースから取り出せば電源はオンになり、前回の使用時に接続していた端末に自動で接続される。たまに自動で接続されないこともあったが、筆者は他のイヤホンやヘッドホンを複数日常的に使っているのでこちら側の問題かもしれない。また、とくにAndroidユーザーには嬉しいことにNFC対応だ。ケースを開けたところにあるNFCマークに対応機器をかざせばすぐに使える。iPhoneも早くNFCを解放してほs…
何はともあれ、決して使いにくい製品ではないけど、ちょっとケースは大きいよってこと。
7.お勧めできる人/できない人
まずはお勧めできる人から
圧倒的に音質の良い完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
・・・好みはあれどいい音には間違いないですよ。
ノイズキャンセリングが欲しいけど音質は妥協したくないよって人
・・・それならいい買い物になるでしょう。
次に、お勧めできない人
音質はそこまで求めてないからとにかくノイキャン強いほうがいい人
・・・おとなしくAirpods Pro買いましょう。とくにiPhoneユーザーは。
バッグを持ち歩かない人・・・きつめのパンツを好むならなおさら厳しいかも。
イヤホンを主張したくない人・・・結構目立つのでお気をつけて。
8.まとめ
間違い無くいいプロダクトだし音質は最高なんだけど他のところのツメが甘いといったイメージにどうしてもなってしまうかな。悪いところを補って余りあるくらい音質に惹かれるなら買いだし、自分の使い方には合わないようであれば見送るべきかと。
9.最後に
筆者は買って満足したし、実際にずっと使ってきたけどiPhoneと一緒に持ち歩くことが多いのはやっぱりAirpods Proかな。でもちょっと遠出する時にWalkmanとWF-1000Xm3を持って電車に乗るとやっぱり“いい”。買って後悔する製品ではないと思うけど、もっとあなたの使い方に合った製品もあるかもしれないと言っておきましょう。
では。