ガジェット好きのひとりごと

自称ガジェット好きの人が気ままにレビューしたりしなかったりするブログ。

Airpods Pro vs WF-1000Xm3 自分にはどっちがいい?と悩んでいるあなたに。

こんにちは、管理人のakki(@asteroid_ak)です。

今回はレビューではなく、比較記事。

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完全ワイヤレス市場を席巻しているこちらの2機種について、自分にはどちらが良いのだろうと悩んでいる方も多いと思うし、自分もそのうちの一人だった。悩んだ末に結局どちらも買ってしまった筆者が、両機種の良いところ悪いところを10項目に分けて比べ、どちらがどんな人にあっているのか考察してみようと思う。悩んでいる方はぜひとも参考にしてみて欲しい。

重量や各部のサイズなどは個別のレビュー記事にまとめてある。気になる方はそちらもみていってくれると嬉しい。

 

 Airpods Pro

asteroid-ak.hatenablog.com

WF-1000Xm3

asteroid-ak.hatenablog.com

 

 

 

 

目次兼各項目別得点

 

Apple

SONY

1.音質

5

8

2.遮音性

4

6

3.ノイズキャンセリング

9

6

4.外音取り込み

10

4

5.接続

10

7

6.機能性(カスタマイズ性)

3

6

7.再生時間

4

6

8.サイズ

7

5

9.通話

8

5

10.装着感

5

6

合計点

65

59

満点は各10点、計100点満点

 

 

Apple AirPods Pro

 

1.音質・・・可もなく不可もなくと言った感じ。低域から高域までしっかり出てはいるがイマイチ臨場感や艶かしさみたいなものが無い。単体で聞いている時には気がつかなかったが、聴き比べてみると少し音がこもっている。いい音を求める人にはお勧めしづらいだろう。

 

2.遮音性・・・今回からイヤーチップがついたとは言え遮音性はやはり高くない。従来のEarPodsAirPodsにイヤーチップが付きましたと言った程度。周りの音は入ってくる。

 

3.ノイズキャンセリング・・・これはすごくわかりやすく効果を感じる。そもそもの遮音性が低めなのもあって、耳につけたときの没入感みたいなものは一度体験するべきなレベル。特徴としては低域のカットが強く、高域はそれなりに残って聞こえてくるところ。エアコンの音や電車の音などはかなりしっかりカットしてくれるが、レジ袋のカサカサ音などは聞こえてくる。車は全部プリウスになるので、プリウスの音は聞こえない。また、自分に遠い音はほぼカットされるが逆に言うと近い音は多少聞こえてくるので家の中で付けている間はあまり効果を感じなくても外に出てみると効果を感じるなんてこともある。風切り音もかなり抑えられており、風の強い新潟でも静寂に包まれる。

 

4.外音取り込み・・・この自然さは凄い。多少ホワイトノイズがのるものの、装着感の軽さも相まって耳に何もつけていない感覚になるので他人との会話は勿論可能。生活に音楽が上乗せされる感じと言ったら良いだろうか。レジでのやりとりも何不自由なく行えた。ランニングの時などはこのモードにしておけば何の問題もないだろう。

 

5.接続・・・Apple H1チップのおかげで初回のペアリングから蓋を開けるだけで行える。ペアリングが済んでしまえばその後はケースから取り出すだけで繋がる。接続の安定性も高く、音切れなどもほぼない。

 

6.機能性(カスタマイズ性)・・・これに関しては欠点とも言い難いが、カスタマイズ性は低い。ノイズキャンセリングの強度や外音取り込みの音量、どのくらい取り込むかなど設定できたらなと思う時はなくもないがどちらも綺麗にまとまっているためその必要性も薄いようには思う。イヤーチップの装着状態テストは良いアイディアだと思うがsでもmでも密閉されていると出た為全幅の信頼が置けるわけでもなさそうだ。

 

7.再生時間・・・ノイズキャンセリング/外音取り込みON4.5時間、オフで5時間、ケース込み24時間とのことだがここはもう少し頑張って欲しかったところ。最近の完全ワイヤレスイヤホンでは連続再生時間10時間を超えるものも出てきているのでその中4.5時間は短いかなという印象。普段使いする分には問題ないとは思うが長い方が良いには違いない。

 

8.サイズ・・・ノイズキャンセリング付きでこの大きさなのは素晴らしい。耳から出るいわゆるうどん部分も短くなっているしケースもワイヤレス充電機能がついているのに相変わらず小さい。

 

9.通話・・・ノイズキャンセリングもあり、相手の声ははっきりと聞こえるし、こちらの声もノイズが乗ることなく聞こえるようだ。着信もAirPods単体で受けられ、通話をよくする人にもおすすめ出来るとおもう。

 

10.装着感・・・本体の重量も軽く、耳全体で支える構造のため落ちづらい。ただ、本体に物がぶつかってしまうと落ちてしまう事もあるように感じた。

 

その他・・・防水性能はIPX4であり、これが大きい。ちょっと小雨が降ってきた時などに気にせずに済むというのは気持ちの面でだいぶ楽である。

 

総評・・・ノイズキャンセリング付きの完全ワイヤレスイヤホンとして、かなり完成度の高い製品に仕上がっていると思う。音質については少し残念なところもあるが、AirPodsユーザーはそもそも音質を求めていないだろう。通話やその接続性、iPhoneとの親和性に魅力を感じて買っているはずだ。そう言った意味ではユーザーのニーズをわかって改良してきたモデルであり、見事に成功しているので、さすがはAppleといったところだろうか。

 

 

SONY WF-1000Xm3

 

1.音質・・・とても良い。解像度が高く、どんなジャンルでも聞いていて楽しくなる。アコースティックギターなんかが良く聞こえる曲だとその場にいるような気になるほどにいい音色が聞こえて来る。今ある完全ワイヤレスイヤホンの中ではトップを争うレベルで良い音だとおもわれる。

 

2.遮音性・・・一般的なカナル型のイヤホンに比べてステムが長いため遮音性は結構高い。付属のイヤーピースも充実しており、どんな耳のサイズの人でも対応できるようにはなっている。特に付属のトリプルコンフォートイヤーピースは評価が高く、大体の人は満足する遮音性だろう。

 

3.ノイズキャンセリング・・・効果は実感できるレベル。ノイズキャンセリングも音を出してノイズを相殺するという機能なので、ノイズキャンセリングを強くしすぎると音質に少なかず影響を与えるらしいとのことで、SONYは意図的に効果を上げすぎないようにしていると何処かで目にした。感動的なほどのノイズキャンセリングではないかもしれないが、新幹線などに乗るとその効果は高いと実感する。快適に音楽を聴くためにノイズキャンセリングがついているという考え方なら十分にその役目は果たしているといえよう。ただ少し気になったのは風切り音について。ノイズキャンセリングをオンにして歩いていると結構大きな声でガサガサ音がしてしまう。専用アプリから風切り音低減モードを選べるのだがノイズキャンセリングの効果は若干落ちてしまう所は残念に感じる。

 

4.外音取り込み・・・そこまで自然な感じではなく、明らかに一度機械を通したような音の聞こえ方をする。が、会話は問題なくできるので突然会話が必要になった状況では重宝すると思う。左耳筐体に指を当て続けている間だけ音楽の音量を下げ周りの音を取り込むクイックアテンションモードが非常に便利で、コンビニのレジなどでもイヤホンを外すことなく買い物を済ますことができる。

 

5.接続・・・左右同時伝送の為音途切れがないと謳っているが、実際には少し音切れが気になる時がある。特に電波のたくさん飛んでいるであろう人通りの多いところに行くとそれなりの頻度で音切れが起こる為、少し残念なところ。iPhoneでは使えないがNFC対応の為、ウォークマンとの接続や対応機器との接続はスムーズ。

 

6.機能性(カスタマイズ性)・・・専用アプリを通してイコライザーや外音取り込みの強度、左右のタップ操作の割り当てなどを設定できる。最近のアップデートで音量調節が割り当てられるようになったのは評価したいところである。

 

7.再生時間・・・ノイズキャンセリング/外音取り込みON6時間、オフで8時間、ケース込み24時間。筐体のサイズもありそれなりに充電は持つ印象。専用アプリからケースの電池残量も見えるのは便利な点である。このくらい充電が持てば特に言うことはないので及第点といった印象。

 

8.サイズ・・・先にも多少触れているが若干大きい。筐体のみならずケースが特に大きいのが目立つ。ワイヤレス充電に対応してるわけでもなければ特段充電が持つわけでもないので少し残念。耳につけたときのインパクトはなかなか大きいので、形がカッコ悪いわけではないがスマートさには欠けると言わざるをえない。

 

9.通話・・・あまり通話の品質は良く無いかもしれない。部屋で通話をした分には特に違和感をもたれなかったが、外で通話をした時に風の音が入ってしまって聞こえづらいと言われることがあった。そこまで通話をしない人なら特に気にすることはないかもしないが、留意しておくべきだろう。

 

10.装着感・・・筐体はおおきく、重いがしっかりとねじり込んで装着するように説明書にも書いてあり、そのように装着すると安定感はかなりある。頭を振ると少し揺れる感覚はあるのでランニングには向かないかもしれない。

 

その他・・・防水性能はない。音質とトレードオフだとの話だがそこは残念だった。急な雨の時に外さなくてはいけないのは若干ストレスになると感じる。

 

総評・・・AirPods pro同様ノイズキャンセリング付き完全ワイヤレスイヤホンとしてはかなり高い水準の製品だと思う。やはりSONYに求められているのは音質であり、SONYもそれをわかってこの製品を作っているように感じる。カナル型の遮音性にノイズキャンセリングが効いて、静寂に包まれた中でいい音楽が聴ける。手軽な音楽体験としてはこれ以上ないほどのものだと思う。

 

 

 

 

 

結論

どちらもとても完成度の高い製品であることは間違いなく、どちらをお勧めすることはできないと言うのが正直な感想だ。ただ、作られた経緯に目を向けると、AirPodsは生活の中に音楽を取り込んで使うもの、WF-1000Xm3は生活から音楽空間に飛び込むもの、と考えるといいだろう。音楽をしっかりと聞きたい人だったらWF-1000Xm3、強力な消音機能やライトな音楽体験でいいという人ならAirPodsがいいのかなと思う。

 

どちらがおすすめと言う話はできなかったが、どちらが自分の使い方に合っているのか、考えの助けになれば幸いだ。また、この価格帯には他にもたくさんのノイズキャンセリング機能付き完全ワイヤレスイヤホンはいくつかある。他のイヤホンもぜひ調べて、良い選択をしていただければこの記事も報われると言うものだろう。

 

では。