Apple AirPods Pro レビュー 圧倒的なノイズキャンセリングとあと一歩の音質
こんにちは、管理人のakki(@asteroid_ak)です。
映えある一回目のレビューである今回は巷で話題の完全ワイヤレスイヤホン、“Apple Airpods Pro”のレビュー。このイヤホン、昨年の10月末に発売されて以来完全ワイヤレスイヤホン市場においてトップに君臨し続けていると言っても語弊がないほど売れているイヤホンなのである。そんなAirpods Proを少々遅ればせながらレビューしていこうと思う。
今回、新品を開封するわけではなく、一週間ほど前に購入したものをレビューする形になるのだが多めに見て欲しいところである。
目次
- 仕様
- 外観
- 音質
- ノイズキャンセリング/外音取り込み機能
- 使ってみて
- 良いところ/残念だったところ
- まとめ
- 最後に
1.仕様
まずは各仕様から。
サイズ(左右各)
高さ:30.9mm
幅:21.8mm
厚さ:24.0mm
重量:5.4g
サイズ(ケース)
高さ:45.2mm
幅:60.6mm
厚さ:21.7mm
重量:45.6g
バッテリー:連続4.5時間の音楽再生(ノイキャンOFF時5時間)/連続3.5時間の通話
ケース込みで24時間の再生時間/18時間の通話
5分間の充電で1時間の再生に対応。
Bluetooth5.0
防水規格:IPX4(本体のみ)
同梱物:イヤーチップ3サイズ(Mサイズ装着済み)、lightning to USB-Cケーブル
2.外観
3.音質
個人的な評価をするならば中の上。低音はそれなりにはっきり出ているし、高音の抜けも良いと思う。しかし純粋に音楽を楽しもうと思って聞いてしまうと物足りないと言わざるをいえないだろう。全体的にこもっていると感じたし、低音は気持ちいいところまで沈んで行かず、高音域ももう少し伸びて欲しいと思うことは多々ある。それでも普通に聞けば良い音と感じる人は多いだろう。あくまでも3万円台の完全ワイヤレスイヤホンに求める音としては物足りないと言う話だ。
4.ノイズキャンセリング/外音取り込み機能
これはすごい。同じ完全ワイヤレスイヤホンでノイズキャンセリング搭載機として評価の高いSony WF-1000Xm3も所有しているが(後々レビュー記事、比較記事も出そうと思う)、ノイキャンの効き具合で言ったら割と顕著にAirPods Proの方がいいと感じる。ほとんどのノイズキャンセリング搭載機で感じる風切り音も筐体のコンパクトさもあってかほとんど感じず、風の強い日でも快適に音楽を楽しめる。
また、外音取り込み機能だが、これもまた完成度がかなり高い。そこまで多くの機種を試したわけでは無いが、ここまで自然に外の音が取り込めるものかとびっくりした。コンビニのレジなどはもちろん、知り合いと会話するにも何の支障もない。問題はその人との信頼関係だけ。
片方のイヤホンを外すと自動的に外音取り込みモードになるのだが、左右で音ずれを感じるわけでもなく、変にノイズが入るわけでもなく、何の違和感を感じることもない。
5.使ってみて
やはりOSレベルで親和性が高いと言うのはかなり強みだとさらに感じた。元々好きでBeatsのヘッドホンを所有していて、W1/H1チップの凄さは知っていたのだが、Airpodsの強みはその利便性にある。ケースを開けて耳につければすぐに音楽が始まる。Beats Solo Proも開くだけで接続されるがAirPodsは重くない。気軽さでいえば一番であると言える。
イヤーチップの装着状態テストという新しい試みも、OSレベルで開発していなければなかなかできる物ではないだろう。精度に関してはそこまで良い訳でもないようで、自分はSサイズでもMサイズでも密閉されていると判断された。あくまで目安として考え、密閉されていると出た中で最小のイヤーチップを付けるのが装着感的にも密閉性的にもベストだろうと思う。
また、W1/H1チップがその進化を発揮するのは複数のApple製品を使う時だと今回感じた。AirPodsを買うのと同じタイミングでiPadも買ったのだが、イヤホン/ヘッドホンを複数のデバイス間で切り替えたいときは多々ある。その時にコントロールセンターからサッと切り替えられるのは非常に便利であることは想像に難くないだろう。Apple信者であるつもりはなかったがそんなみなさんの気持ちもわかる気がした。
ほとんど完璧とも言えるAirpods Proだが、欠点も無いわけではない事は言っておくべきだろう。まず、連続再生時間。この完全ワイヤレスイヤホン戦国時代とも言われる今、連続4.5時間はかなり短い方である。よく比較されるSonyのWF-1000Xm3も連続6時間、最近の製品に至っては10時間を越すものも珍しく無くなってきている。完全ワイヤレスイヤホン黎明期であった2、3年前であればこそAirPodsの5時間は驚異的なバッテリーもちだったかもしれないが、今となっては弱みとも言える。ぶっ続けで5時間も音楽を聴くことはなかなかないかも知れないが、次作ではもう少し頑張って欲しい物だ。
また、その形状も人によっては欠点といえる。今回イヤーチップがついたとはいえカナル型と言えるほど耳道にイヤーチップが入っていく形ではないため、イヤホンの重さを支えるのは耳介の部分だ。つまり耳の形が合わなければそれまでであり、3万円するイヤホンとしては少し怖いところでもある。一応EarPodsで大体のサイズ感などは確認できるがそれも万全とは言い難い。拡張性が低いのはApple製品の良いところでもあり悪いところでもあるだろう。
6.良かったところ/悪かったところ
まずは良かったところ。
圧倒的なノイズキャンセリンング性能・・・これは完璧!
可もなく不可もない音質・・・悪いわけじゃないんだ
耐水性能がついた・・・急な雨にも安心できる
コンパクトなケースとデザインの改善された本体・・・もううどんなんて言わせない
H1チップの恩恵を受けたApple製品との親和性・・・これを知ったらもう戻れない
次に悪かったところ
音楽を楽しむにはやはり物足りない音質・・・“楽しむ”には今ひとつかな
少し取り出しにくく落としやすい本体・・・ツルッと滑って落としてしまう未来が見える…
カラバリがない・・・きっとこれからもないんだろうな
みんな使ってる・・・あいつも同じかよって電車の中で気にしちゃうよね
7.まとめ
巷で噂になってるだけあって、完全ワイヤレスイヤホンとしてはとっても完成度の高いものになっている。特にApple製品を使っている人、その中でも複数のApple製品を切り替えながら使ってる人にはとてもお勧めできる。ただ、もちろん完璧な製品なんてこの世には存在し得ないので、欠点もある。僕が気がついた欠点はできる限りあげさせて頂いたのでみなさんの決断の一助になれば幸いである。
8.最後に
この価格帯にはたくさんのいい製品が転がっているので、是非とも色んな方のレビューをみてから決めることをお勧めする。安い買い物じゃないので。ただ、やっぱり言えるのは、Appleは消費者の心を掴むのが上手ってこと。一度使っちゃえば欲しくなること間違いなしの製品ですよ。